最近の映画版よりもこちらのほうに軍配を上げる!
物凄すぎるキャスト陣!
知る限りで、日本のテレビ、映画を通じて
最も出来の良い時代劇「関ヶ原」では
ないでしょうか!
平成・令和を通じて
家康を演じるに
「森繁」を超えるのを
未だ見たことがありません!
今のテレビ界じゃ作れませんね。
やっぱり昭和の時代は、
テレビドラマ制作にも力感を感じてました。
「関ヶ原」この類の歴史ドラマ・映画の中では決定版だと思っています。
たしか、昭和のTBS開局30周年番組ですが、
関ヶ原を描いた作品では一番好きな作品です。
【役者陣も超豪華で、これ以上の関ヶ原の作品は無い!】
ほぼ余すところなく描き切ったドラマ。映画を超えてます!
この類の歴史ドラマ・映画の中では秀逸の出来だと思ってます。
確か、私が就職して社会人一年目の正月ドラマで
3日間連続の三部構成で放映された作品だった思います。
本を読まなかった私が、
このドラマを見てから時代小説の虜になったと言う作品です。
この俳優陣は
豪華すぎて
まるで映画!
《俳優陣》
東軍
徳川家康 - 森繁久彌
「これからは我が徳川!三成のような忠義の家臣に恵まれれば良いが...」
本多正信 - 三國連太郎
「...そうか...儂には初芽がおらん...」
鳥居元忠 - 芦田伸介
本多忠勝 - 高松英郎
福島正則 - 丹波哲郎
「どうして家康は来んのじゃい!」
加藤清正 - 藤岡弘
「この度の朝鮮での戦には後ろにも敵がおりました!」
細川忠興 - 竹脇無我
山内一豊 - 千秋実
「生来、愚鈍でありましてのぅ~」
前田利長 - 長谷川哲夫
「この世に正義はないのか!」
西軍
石田三成 - 加藤剛
「この三成ある限り豊臣家は必ずお守りいたします」
「正義は勝たねばならぬのだ」
「喉が渇いた。湯をくれ。」
「柿はたんの毒だ」
「だまれ下郎!こと破れ死に向かうも英雄は最後のひと時まで生を全うするものだ」
「あの世で太閤殿下にお会いする。それが楽しみである」
島左近 - 三船敏郎
「三成様は正し過ぎる」
「島の左近!いずれ戦場にて見参!」
「さらば、正義のお人よ...」
小早川秀秋 - 国広富之
「只今より子細あって裏切るのじゃ!」
直江兼続 - 細川俊之
「この度、内府殿は会津討伐に下向とか?!万端!その折に承ろう!」
大谷吉継 - 高橋幸治
「昔...茶会があった...」
「三成だけは違おうた!引き返す!」
「儂もお主も、もう目が見えん!目が見えん者同士のよしみじゃ!この命くれてやる!」
小西行長 - 川津祐介
安国寺恵瓊 - 神山繁
「どうじゃろう...この戦に勝った後は毛利輝元様を筆頭大老に...」
「さすれば我が毛利は必ず動かして見せる!」
毛利輝元 - 金田龍之介
「毛利中納言輝元...筆頭大老として豊臣家の御為、秀頼様の御為に働かせていただきます」
百二十万石の涙を流す
宇喜多秀家 - 三浦友和
「三成殿!戦は料理の配膳とは違う!」
島津義弘 - 大友柳太朗
「おみかたしもんど...」
増田長盛 - 平田昭彦
女性たち
初芽 - 松坂慶子
北政所 - 杉村春子
淀殿 - 三田佳子
「威厳を失った女は美しゅうない!」
芳春院 - 沢村貞子
阿茶の局 - 京塚昌子
細川ガラシャ - 栗原小巻
お夏 - 古手川祐子
その他
豊臣秀吉 - 宇野重吉
「喉が渇いた!儂はこの度、長浜城主となった秀吉じゃ!」
「一杯めは大きめのお椀にぬるめの湯をなみなみとか...」
「二杯めは少し小さめのお椀に少し熱めの湯を...」
「三杯めはごく小さな湯飲みに舌が焼けるほどの湯か...」
「寺小僧など止めて儂の城へ来ぬか?」
「露と落ち露と消えにしわが身かな なにわのことも夢のまた夢」
前田利家 - 辰巳柳太郎
「浅野殿には今この時に出陣太鼓が鳴っても動けぬと言われるか」
原マルチノ - 田中健
名古屋山三 -三浦洋一
国友寿斎 - 笠智衆
神谷宗湛 - 北村和夫
北庵法印 - 大滝秀治
ナレーション - 石坂浩二
「この日...日本は二つに割れた...」
特に、
高橋幸治が演じた
大谷吉継が良かったです。
実に、
大谷吉継がかっこいい!
茶会の席での逸話がまた良い!!
高橋幸治と加藤剛に比べたら最近の俳優のレベルは・・・
映画でもこれだけの俳優陣を集める事はできないでしょう。
印象的なシーンは多々あります。
直江兼続が直江状を書くところ。
大谷吉継が三成に味方することを決意するところ。
とにかく、
出演者が超大作映画のようなすごい顔ぶれです。
TV番組で
ここまで本気で作った点は今日では考えられません。
今の時代、
家康、森繁に対抗できる俳優、誰かいる?
関ヶ原の合戦に絡む多くの武将達の人間模様が
丹念に描かれていることに改めて感銘を受けました。
主人公の石田三成や徳川家康は言うに及ばず、
「利家とまつ」の前田家、
「功名が辻」の山之内一豊、
「天地人」の直江兼継までもが
興味深いエピソードとして描かれています。
非常によく出来たドラマだったと思います。